環境保全先進国ニュージーランドで学ぶ自然保護の取り組み
原住民マオリ族がこの地に到着した800年前、ニュージーランドは緑豊かな原生林に覆われておりました。しかし1800年代初期にイギリスからやってきた開拓者により国土の約85%が伐採され、牧草地に変えられたニュージーランド。ティリティリ・マタンギ島(Tiritiri Matangi Island)も同様に島のほとんどが牧草地に変えられ、加えて過剰な焼き畑により、原生林の94%が焼失しました。現在は地元ボランティア団体の環境保全活動により30万株以上の在来植物の苗が植えられ、原生の森の姿を取り戻しつつあります。活動は今なお行われており、植樹、土壌管理の他、鳥獣の天敵を排除、さらに希少種の鳥11種を放ち、多種多様な野鳥の楽園となりました。
ティリティリ・マタンギ島は、環境保護と生態系回復の成功事例として知られる自然保護区であり、フィールドワークの場としても非常に人気があります。本プログラムでは、ニュージーランドでの環境保護活動から、そこに至るまでの歴史や自然との関わりについて学びます。
【プログラム内容】
1. 🌿 固有種の野鳥観察と生態調査
ティリティリ・マタンギ島は、キーウィ(Kiwi)やサドルバック(Tīeke)、ベルバード(Korimako)などの絶滅危惧種や固有種の野鳥の保護区として有名です。
学生や研究者は、双眼鏡や記録用紙を使って、野鳥の生息域、行動、生態的相互作用を観察・記録します。
野鳥の鳴き声の聞き分けや、渡り鳥と定住鳥の違いについてのフィールド学習も行われます。
2. 🌱 自生植物・植生回復に関する調査活動
ティリティリ・マタンギ島は過去に農地として使用されていた歴史があり、その後、数十年にわたる植林活動で原生林の再生が進められてきました。
フィールドワークでは、再生植生のモニタリング、植物の種の識別、生育状況の記録などを行います。
また、侵略的外来種(例:雑草や外来樹種)の管理方法についても学びます。
3. 🐞 昆虫・爬虫類・生態系の調和に関する観察
島内には、昆虫類やニュージーランド固有の爬虫類(例:スキンク、ゲッコーなど)も多く生息しています。
生物多様性の視点から、昆虫の役割(受粉、分解など)や捕食・被食関係など、食物連鎖と生態系のバランスについて観察・記録を行います。
これらのフィールドワークは、生態学・環境科学・保全生物学を実践的に学ぶだけでなく、ニュージーランドの自然保護の歴史や価値観に触れる貴重な機会になります。教育プログラムとしては、高校生から大学生、さらには教職員や教育関係者にも非常に有意義です。
| テーマ | 自然環境と動植物 |
| 場所・地域 | オークランド |
| 参加可能人数 | 10~20名 |
| ベストシーズン | 9月~4月が望ましい(通年催行) |